もくひょう |
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●もくひょう 現在アマチュアで、絵本出版の経験がまったく無い私には、明確な絵本作家に対する、ものさしのようなものが、まだありません。 けれども公募展に投稿するようになり、審査員の先生方のことばを身近に聞く機会があったり、まわりの人からのアドバイスを受けたり、絵本についての書籍を読むようになったり等から、絵本作家という職業の大切な根っこが少し見えてきました。 もちろん人や立場によって、絵本作家という職業のとらえ方はさまざまでしょう。 このページは、私自身に、迷いがあった時に今の気持ちに戻れるように記録し、みなさんに読んでいただくことで、この道を外れないように、努力していこうと思っています。 まだまだ修行の身の上です。 |
●こどもの心をうらぎらない
娘たちが生まれた時、先輩ママからプレゼントされた、クマ
と ウサギ のぬいぐるみがあります。 そのぬいぐるみは、あの夢みるようなふわふわの長い毛を持たず、飾りもまったくなく、タオル地で、目が小さく引込んでいて、表情もとぼしい、本当に控えめで素朴なぬいぐるみ達でした。 歯が生えてくると、噛んで引っ張る、振り回す、投げる。特に引込んだ小さい目が魅力的なようで、かみちぎろうと長時間努力する娘達。 目玉の小さなビーズが飛び出て、押さえの糸が出てしまい、慌てて修繕したこともありましたが、糸が切れてビーズがなくなるようなこともなく、本当に丈夫な作りだと、洗濯するたびに関心をしました。 やがて、娘達にやさしい心が芽生えて、ぬいぐるみと穏やかな時間を持つことができるようになると、悲しいとき、さびしいとき、うれしいとき、あそぶとき、ぬいぐるみはその時に一番ふさわしい表情で、応えるようになり、娘達の一番のお友達となったのです。 売れるための飾りや媚びをせず、子供のためにと、真剣に考え制作すること。 現在の私はそう思っています。
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●身近な本から こどもの心に寄り添った、良い絵本とは、いったいどんな絵本なのか? とてもわかりやすく子供と絵本のかかわりを綴った「えほんのせかい こどものせかい」 松岡 享子 (単行本 - 1987/9) は、絵本を制作する人、親となって絵本を探している人、どちらにもお勧めの本です。 絵本の指南書として有名な松居直「絵本のよろこび」。
第25回ニッサン童話と絵本のグランプリで大賞をとられた宮越暁子さん。賞を受けてから出版になるまでのご苦労をご自身のブログにちょっと掲載していました。 ●審査員の指摘から 「窓から」 2009年制作 ■アマチュア箇所1 ■アマチュア箇所2 アマチュアだったら、虹も見せたい、夕焼けも見せたい、最後はやっぱり満月がいいと、そのまま通してしまうことでしょう。 |
●現在社会の追従をしてはならない 「子供が目にする絵本や童話の世界では、大人が読む小説とは違い、現実の今の悪い風潮を追従するような表現を、してはならない。」授賞式でいつも穏やかなスピーチをされている松岡享子先生が、第27回では、怒りを込めて力強く訴えました。 それは、内容を教育的にしなければならないというのではありません。
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